ストーリー
第16回明治大学シェイクスピアプロジェクト
第1部【ジュリアス・シーザー】
ポンペイウスを制し、ローマに帰還したジュリアス・シーザー。
ローマ市民が手のひらを返しシーザーを歓迎する中、腹心・ブルータス、キャシアスはその様子に危機感を抱いていた。
「3月15日にご用心なさい」――不吉な予言の通り、シーザーは彼らによって暗殺されてしまう。混乱の最中、シーザーの右腕だったマーク・アントニーは、市民の前でシーザーに弔いの言葉を述べたいと願い出る。周囲の反対を押し切り、ブルータスは願いを聞き入れるが...。
「ブルータス、お前もか」という台詞で知られるローマ史劇。ローマの未来、主人への忠義...それぞれの名誉のために戦った、三人の「英雄」の熱い戦いが描かれる。
第2部【アントニーとクレオパトラ】
ブルータス、キャシアスとの戦いを制したマーク・アントニーは、エジプトの女王・クレオパトラとの恋愛に溺れ、エジプトで自堕落な日々を過ごしていた。
シーザーの後継者、オクタヴィアヌス・シーザーとの関係を修復しようとするも、結果的にローマと対立してしまうアントニー。敗戦の原因がクレオパトラの裏切りにあると誤解し、激昂してしまう。
耐えかねたクレオパトラは、自身がエジプトで自害したとの知らせを伝えさせ―――。
国を超えた大恋愛と、軍人としての名誉。ふたつを秤にかけたとき、運命が動き出す。