はじめに
この度、第18回明治大学シェイクスピアプロジェクトのプロデューサーを務めさせていただきます、情報コミュニケーション学部新2年の牧加奈子です。
昨年はMSPにとって数々の未知の経験をした一年であり、様々な“繋がり”を改めて実感する一年でもありました。無観客配信での上演や活動形態の変更など、歯痒い思いを重ねながらも『じゃじゃ馬ならし』が大成功のうちに幕を閉じたのは、歴代のカンパニーメンバーの方々、長年の間支えてきてくださった皆様が繋いだ技術や想いのおかげです。
また、前作の累計再生回数は1万回を突破し、例年以上に多くの方々にMSPが繋ぐシェイクスピアの世界をお届けすることができたと感じています。
そして今年度の演目は『ロミオとジュリエット』。誰もが知るシェイクスピアの代表作を明治大学創立140周年という節目の年に上演いたします。
MSPが18年間培ってきた全てを糧に作り上げる本作は一体どのようなものに仕上がるのか。私自身も心して作品に向き合うべく、身を引き締めて参ります。
MSPの18年間の繋がりと、大学創立140周年の伝統を胸に、日頃から御助力いただいている皆様への感謝の気持ちを込めて、MSPは一歩ずつ歩み続けます。
幕を下ろすその時まで、どうぞよろしくお願いいたします。
2021年3月21日 牧 加奈子
第18回明治大学シェイクスピアプロジェクトの演出を務めさせていただきます、政治経済学部新4年の宮西桃桜子です。
MSP17年という長い歴史のなかで、演出はたった17人しかいないということ。その18人目に私を選んでいただいたということ。そのことを考えると、身が引き締まる思いです。
私は2年連続で舞台監督補佐を務め、舞台袖でMSPを見守ってきました。今年は、その舞台の中身を産み出す役目を担うとなると、また違った責任を感じてしまいます。
その上取り組むのは、日本人に最も知られたシェイクスピア作品である『ロミオとジュリエット』です。
しかし、私たちが創り上げるのは、第18回明治大学シェイクスピアプロジェクトとしての『ロミオとジュリエット』です。
何年間もコーディネーターを務めてくださった井上先生、1年生のときから共に演劇をしてきた同期たち、そしてロミジュリの物語を織りなす役者たちとスタッフの方々で創る舞台は、ここにしか存在し得ません。
昨今の状況を受けて、昨年同様、今年度のMSPも、苦戦を強いられることが予想されます。しかし、唯一無二のカンパニーメンバーの力をお借りすれば、それもポジティブな方向に捉えていけるのではないかと考えています。
今の時代の、この世の中を生きる、私たち大学生にしかできない『ロミオとジュリエット』をお届けすべく、誠心誠意取り組んで参りたいと思います。
2021年3月21日 宮西 桃桜子