ストーリー
第17回明治大学シェイクスピアプロジェクト
ある領主が、居酒屋の前で眠りこける酔っ払いを見つける。
「この酔っ払いを一つからかってみようじゃないか」
領主の悪戯をきっかけに『じゃじゃ馬ならし』の幕が上がるーーー。
イタリア・パドヴァの富豪バプティスタには二人の娘がいた。
おとなしく貞淑な妹のビアンカに対し、姉のキャタリーナは誰も手に負えないほどのじゃじゃ馬娘であった。
妹にはたくさんの求婚者がいたが、バプティスタは彼らに、「姉に夫が見つかるまでは妹に近づいてはいけない」と言う。
ビアンカの求婚者のホーテンショ―とグレミオはなんとか彼女をものにしようと画策するが、そこに現れた二人の<よそ者>によって状況は一転する。
一人はピサの裕福な商人の息子・ルーセンショー、もう一人はヴェローナの紳士・ペトルーチオ。
ビアンカに恋をしたルーセンショーは従者のトラーニオと入れ替わり、家庭教師の変装をして彼女に近づこうと試みる。
求婚者たちがあの手この手でビアンカに近づこうと策を練っているところへ、ペトルーチオがキャタリーナと結婚してもいいと言い放つ。
ペトルーチオはキャタリーナに近づき、強引に口説き始めるが……。
入れ替わり、なりすまし……混乱必至の恋の行方はいったいどうなるのか?
そして、ペトルーチオによる「じゃじゃ馬ならし」の先に待つ結末とは?