ストーリー
第15回明治大学シェイクスピアプロジェクト
ヴェニスの商人、アントーニオは憂鬱であった。
彼の元に、親友のバッサーニオが金を貸して欲しいと頼み込んでくる。
バッサーニオは、ヴェニスから離れたベルモントに住む美しい女性、ポーシャに求婚するため、資金が欲しいというのだ。
膨大な財産を全て交易船に賭けていたアントーニオは親友のためにユダヤ人の金貸しシャイロックから金を借りる。
キリスト教徒から憎い仕打ちを受け、憎しみを募らせていたシャイロックが3,000ダカットの担保に要求したのは、アントーニオの胸の肉1ポンドだった。
一方、ベルモントのポーシャもまた、憂鬱であった。
彼女の結婚相手の決定権は父親の遺志により、金銀鉛の箱選びに握られていたからである。
バッサーニオとの再会を夢見る彼女の元に、ヴェニスからバッサーニオがやってくる。
バッサーニオの恋の行方は…?
そして宿敵アントーニオとシャイロックの運命やいかにー。
恋愛、友情、家族、宗教、様々な愛憎と思惑が絡み合うー
これは喜劇か、はたまた悲劇か。
最後に嗤うのはー